パート・アルバイト活用塾 7つの人ホイール 池田直也社会保険労務士事務所 「人がこない」 以前、某企業さまから (ブログ掲載の許可は頂いています)、 求人広告を出しても、とある数店舗にて、 アルバイト(アパレル店舗スタッフ)が 集まらないというご相談がありました。 アパレルは「ノルマ」があるという イメージがあるため、 敬遠されやすいことも事実です。 したがって、「ノルマ」の有無にかかわらず、 気持ち分、時給は高めに設定することを お勧めしています。 実際、時給は高めの設定をされていました。 その他、福利厚生や、勤務地(駅近である) なども問題無いように見えました。 そこそこ反応はありそうなものですが。 気になり、詳しくお伺いすると、 実は、応募者(面接)数自体はそこそこいました。 応募(面接)者のことについてもお伺いしたところ、 素行不良がありそうなわけでもありません。 言い方が悪くなりますが、 採用の「選り好み」をしていた様なのです。 アパレルという職業柄、 「年齢」や「ルックス」に 比重を置いていたのです。 「企業カラー」を大事にされる 企業さまでしたので、 守っていくべき理念として 大切にして頂きたいものです。 しかし、同時に、非常に勿体なくもあります。 これからの時代、 人材不足で、マッチングする人材は ますます減っていくでしょう。 「年齢」や「ルックス」以外の 「長所」を評価できるかどうか、 その場では見つからなくても 働く中で見いだせるかどうかが 鍵となってくることは否めません。 そう言うと、 「そんな企業カラーに合わない 店員が売場にいたら、 お客様が接しにくくなる。」 という声が返ってきそうです。 しかし、接客業ということは、 お客様以前に、 従業員が居なければ、 モノを売ることができません。 お客様について考える前に、 まず、従業員について考え、 工夫する余地がないか検討する 必要があると私は考えます。 企業様もそうであるとご理解頂けました。 「年齢」や「ルックス」についても、 採用後、お洒落を 学んでいってもらえばいいわけですし、 年相応のお洒落という 魅せ方だってできるはずです。 幸い、立派な育成システムを 導入されている企業さまでしたので、 懸念材料でもある「お洒落を学ぶ」ということについても、 育成システムに導入することをご提案致しました。 短期的なリターンを望むのであれば別ですが、 長期的に成長していってもらう視点が大事です。 その後、試しに、今まで存在しなかった層の 採用をされました。 実際、その層に「隠れた魅力」があったとのことです。 その採用された方は「エクセル」が得意で、 パソコン業務を不得意とする従業員が 多かったこともあり、 事務作業の効率化が一気に図れ、 そのおかげで、 店全体として、お客様と接客する時間が 増えたとのことです。 嬉しいことに、くすぶっていた売上も 前年比増になったとのこと。 今回は一例でありますし、 採用は見極めが大事で、いい加減だと 今後のリスクになるというのは事実です。 しかし、せっかく、 自社に「応募」して貰えているのですから、 (熱意ある応募であればですが、、) スタート地点が望む姿でないにせよ、 自社のバイアス(偏見)だけで 採用を渋らずに、 採用の選択肢に加えることも よいのではないでしょうか。 失敗するときは、 どれだけ策を施しても 失敗するものです。 「人材不足」を乗り切るために 取ることができるリスク内であると 判断できるのであれば、 一つの策として「少しの変化」に 舵を切ってみるのことも ありなのかもしれません。 そして、私も隠れた長所を見出す、 伸ばすお手伝いをすることができるよう より努力していきたいです。
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7つの人ホイール 池田直也社会保険労務士事務所 「関西テレビ 林アナウンサーの講演に行ってきました。」 先日、大阪府社会保険労務士会が主催する 「50周年記念 社労士フェスタ2018」に 受講生として参加しました。 2日間開催あり、すべてに 参加したかったのですが、2日目は用があり お世話になった先生のセミナーは 絶対参加と決めていたので、 無事参加でき、ご挨拶もでき安心できました。 沢山の学びがありました。 そして、1日目もすべて 内容が濃かったのですが、 冒頭には関西テレビ 林アナウンサーの 講演もありました。 社会保険労務士であるアナウンサー ということですが、 さすがアナウンサーです。 「声」や「伝え方」が凄すぎて脱帽しました。 内容はアナウンサーに 何故「資格」が必要かという点も触れられました。 「いくら知識を持っていても「資格」 があることによって初めて~」 というくだりの内容には、私も共感しました。 社労士とは直接関係ないお仕事もする私も 「社労士」だからその仕事に携われる、 関係していることも実感しています。 より、精進して参りたいと改めて感じました。 パート・アルバイト活用塾
7つの人ホイール 池田直也社会保険労務士事務所 「求人誌!「最低賃金」が改定されますが、、、」 こんにちは。 今週(9月末)の「パート・アルバイト求人誌」 チェックするには 1年で1番、 おもしろい時期かもしれません。 来週の10月から各地 「最低賃金」がアップするからです。 毎週、最低賃金額で 求人を出している企業も多いので、 各企業今週の掲載の仕方が気になりました。 傾向としては、 以下の3つにわかれました。 ① (以前から或いは今週号から) 改定後時給で募集している。 ② 改定前時給のまま募集している。 ③ 改定前時給のまま募集をしているが、「改定される旨」が記載されている。 ③は人件費を 10月ギリギリまで抑えつつも、 キチンと上昇することを 求職者に伝えている上手な採用方法ですね。 (1) で、 「時給アップしました!」というフレーズを 掲載する企業もありました。 最低賃金制度を悟られることなく、 うまく最低賃金制度利用した キャッチフレーズです。 そして、とても気になったのが、 同じ企業の異店舗(A店、B店)の募集が それぞれ左右に並んで掲載されていたのですが、 A店では改定前時給で B店では改定後時給で 募集されていたことです。 恐らく、A店の時給も 10月にはB店と同じになるでしょうが、、 これを見た求職者はどう感じるでしょうか。 「勤務地までの距離」を除けば、 A店よりB店に募集したくなるでしょう。 A店に応募する理由があるでしょうか。 すごく、損をする掲載の仕方だと 感じてしまいました。 店舗ごとに、 求人掲載依頼しているのでしょうか。 あるいは、B店に求人の比重を 置きたい作戦でしょうか。 その他、賃金「改定後」には~という フレーズもを使われている企業も目立ちました。 最低賃金の存在を知らない求職者が見たとき、 「何のことか」、「いつからか」が わかり辛く感じるかもしれません。 この時期の求人広告の掲載は より繊細になる必要があること、 そして、掲載の仕方、時期(タイミング)には 工夫の余地がまだまだあるなと 考えさせられたのと、 お役に立つにため 努力していかないといけないと 思いました。 |